吉野リョータのコラム

虐待の種類とそれぞれの特徴について

アダルトチルドレン共依存を引き起こしやすい機能不全家族に多く見られるのが【虐待】です。
虐待は年々増え続けている現象で、なかなか歯止めが効きません。

ここでは、

虐待にはどういった種類があるのか
誰が虐待を引き起こすのか
虐待を減らす手立てはないのか

について、アダルトチルドレン克服カウンセラーとしての意見をまとめてみたいと思います。

 

虐待の種類は大きく分けて4種類。まずは虐待の種類を知ろう

厚生労働省が発表している【児童虐待の定義と現状】報告によるとhttp://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/about.html

児童虐待の定義は大きく分けて4分類されています。
この分類を元にACカウンセリング流の見解を追加して、虐待の4分類を解説していきます。

 

虐待の種類①身体的虐待

虐待行為の1つめは【身体的虐待】です。

殴る・蹴る・投げ飛ばす・激しく揺さぶる(乳幼児揺さぶられ症候群)・やけどを負わせる・溺れさせる・首を絞める・縄や器具を使い拘束する などが身体的虐待にあたります。

近年起こった身体的虐待による致死事件で記憶に新しいのは、2016年4月に奈良県生駒市で起きた『プラスチックケース閉じ込め圧迫死』事件。
幼い姉弟を「しつけのため」に「仕方なく」閉じ込め、2歳の長男が帰らぬ人になった事件です。(「 」内の言葉は父親の言葉)

他にも別の虐待事件では、夫婦がLINEで「どのような折檻をするか」をやりとりしていた、などと報道された事案もあり、これらの虐待行為が日常化している家庭も少なくありません。

ACカウンセリングを受けられた方の中にも「母が父に何度も殴られ血だらけになっているのを私が拭かされた」と、子供時代の経験を涙ながらに話されるご相談者もおられます。

力の強い者が弱いものに対して、暴力を与える。
なぜ愛すべき家族へ向けた拳を開いて、抱きしめることができなかったのでしょう?
理由については後半でお話したいと思います。

虐待の種類②性的虐待

虐待行為の2つめは【性的虐待】です。

子どもに対する性的行為・性的行為を見せる・性器を触る又は触らせる・ポルノグラフィの被写体にする などがこれに当たります。

ACカウンセリングを受けられた方の中にも過去に家族や親族から性的虐待を受けたことが深いトラウマとなって、健全な恋愛ができない状態になってしまった方がおられます。

 性的虐待を受けた人の多くが自分自身に罪悪感を背負いがち。
一刻も早く不要な罪悪感から解放したい、と私たちは願っています。

虐待の種類③ネグレクト(育児放棄)

3つめはネグレクトです。
ネグレクトとは「育児放棄」による虐待を意味します。

家に閉じ込め外出させない・食事を与えない・ひどく不潔にする・自動車の中に放置する・重い病気になっても病院に連れて行かない などがこれにあたります。

場合によっては檻に閉じ込めたり、柱に拘束したりするような「身体的虐待」と組み合わされれることもあり、死に直結しかねない危険な虐待である、と言えます。

また、上記ほどの重篤性がなくても「子供のころほとんど抱っこされた記憶がない」「忙しいから、と接触を拒否された」という経験の積み重ねが、心を傷つけていく場合も少なくありません。

虐待の種類④心理的(精神的)虐待

4つめは心理的虐待です。
言葉による脅し(脅迫)・無視・兄弟間での差別的扱い・子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV) など

身体的な暴力、という手段には出ないものの、精神的に追い詰め、徹底的に対象者を脅してしまうのがこの心理的虐待です。

厚生労働省の調べによると、近年最も多いのが、この「心理的虐待」です。
子供の心が脅かされてしまっている現状をどうにかしなければなりません。

(心理的虐待がトップ(43.6%)次いで身体的虐待(29.4%)。(平成26年度の統計))

 

虐待は家族の誰が引き起こしているのか

虐待者は実の父親…ではなく、実の母親が最も多い、というデータが出ています(実母52.4%・実父34.5%)。

ニュースで逮捕されるような死に至るほどの激しい虐待の場合は父親による犯行が目立ちますが、実際は児童相談所に寄せられる虐待事案の半数以上が、ずっと面倒を見ていて接触する機会が多い母親が心理的・身体的な虐待を行うケースが後を絶たない、というデータが出ているのです。

ACカウンセリングの相談室にも「気がついたら虐待していた。このままでは子供を殺してしまうと思った」と相談してきてくれたお母さまもおられます。
もしこの記事をお読みの方で、あなたかあなたのお知り合いが「虐待」と呼ばれる行為に走ってしまいそうで怖い、と感じておられるなら、どうかすぐに連絡くださいね。

虐待行為を少しでも減らすために

虐待行為を行ってしまう親に多く見られる傾向としては
「自分も(子供の頃に)似たような虐待を受けた」
方が多いです。

「私自身「これが愛だ」と言われて殴られてきた。頭では違うとわかっているが、それ以外の方法がわからず、気付いたら私も子供に手を挙げていた」
「強く叱ったとき、あのときの私(怯えた目をした自分や反抗的な目をした自分)を思い出し、嫌悪感を感じた。気がつけば手を上げていた」
「何も覚えていない。気付けば手を振りぬいていた。うずくまって苦しんでいる我が子を見て「このままでは殺してしまう」と初めてそのとき恐怖した」

こんなことをおっしゃりながら「どうにかして虐待をやめたい」と訴えてこられます。

私は。虐待という行為は許しがたい行為だと思います。
でも、実際、虐待を起こしてしまう方は、幼いころに自分も同じような経験をし、そこからどうやって抜けられるかがわからない方が少なくないのです。

受ける側と与える側の違いはありますが、虐待してきた親と離れても、まだ「虐待」という世界がずっと離れずについて回っているのです。

親が虐待行為を繰り返してしまう本当の理由

なぜ親は大切なはずの子供に向けて、虐待行為を繰り返してしまうのでしょう?

それは親である自分自身が愛されている実感を持てないから。

とても満たされていて、愛に溢れていて、自分自身も幸せを感じながら愛を受け取れる状況である場合は、虐待行為は発生しません。

その逆に「自分は愛されていない」「存在してはいけないんじゃないか」「自分は情けない」「自分は何もうまくできない」「自分はひとりぼっち」「周りは敵ばかり」「自分は必要ないんじゃないか」という思いを心の奥底に持っていると、自分を見つめる子供の目が「自分をバカにしたような目」「自分を親として認めていない態度」「自分のことを嫌がっているような泣き声」と(無意識の領域で)受け取ってしまうのです。

ACカウンセリングにご相談された(子供の脇腹を蹴りあげてしまった)親御さんも、その親御さん自身が親から折檻を受け、理由なく押さえつけられ、いつも謝らされていた、と言われていました。

その方もただ愛されたかっただけなのです。

親からも愛して欲しかったし、子供からも愛して欲しかった。
今度こそ。自分の家庭で受け取れなかった愛を手にしたかったはずなのです。

でも日常の生活が思うようにいかずに、気付いたらイヤなことばかりが周りで起こって…。
そして「やっぱり自分は愛されない」とばかりに、自分が作り上げた「自己否定の世界」に入り込んでしまったのです。

虐待をやめたいあなたへ。虐待はやめられます。どうかひとりで悩まずにご相談ください

虐待は無くせます。親のあなたがあなた自身を認め、愛し直すことで、虐待は無くすことができるのです。

 

あなたが自分自身を許し、不幸な過去を精算し、自分を愛して生きていい、という許可を与えていくことで、子供のことを虐待などする必要はなくなってしまいます。


前出の親御さんも
「もうあのときがウソのよう。今は子どもたちとラブラブな雰囲気です」
「もちろん子供がいけないことをしたときは叱ります。でも子どものことを対等な人間として見れるようになったので、もう手を上げることはありません」

とおっしゃってくれました。

 

虐待から離れ、生まれ変わったような人生を送ることは可能です。
誰かを傷つけたり、心や笑顔を奪ってしまってからでも可能ですが、少しでも早い方がいいはず。

 

「自分は間違ってない」「しつけだ」「教育だ」と言い張る前に。
あなた自身を受け入れ、そして許す道を一緒に探して欲しい。
あなたは絶対に変われます。そう信じています。

 

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あなたが抱えてきた問題は、そのまま持ち続けなくてもいいものです。
これ以上闇の中をさまようような思いをしなくてもいいし、あなたの存在を疑わなくてもいいのです。
もし今、あなたが生きづらさを感じておられるなら、私たちに声をお聞かせください。
あなたとお話できるのを楽しみにしています。

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